キリ番リク駄文(4444HIT京斗様に捧ぐ)

それは突然やって来た…




普段の生活がこんなにも…


平穏で…


こんなにも恋しいなんて…


ソレが急に無くなってから気が付いた



最近、私「」の周りが騒がしくなった。
元々、騒ぎとは無縁で…自分で言うの何だけど…かなりまったりとした生活を送っている。

別名:堕落というか…のんびりというか…。
それは何が原因なのか?解っているけど…その原因自体は…私にとって不可抗力なことだから、づしようも無いように思う。

騒がしくなる前の私は、ごくごく普通な生活を営むごくごく普通の中学2年生。
勉強もルックスだって、まぁ〜一般的かななって思うし…性格はちょっとキツイって言われるけど…人様に…凄い勢いで恨まれるような事をした覚えも毛頭ない。

なのに…最近、知らない人からの無言電話(まぁ〜無言電話は…知らない人からだけどね)や靴箱に怪しい生き物を置かれたり…不幸の手紙が急に大量に届けられたり…言い出すときりがないぐらいの、陰湿な嫌がれせというか…子供じみたマネをされれている。

そんなモンは大体無視を決め込めば、収まるし…私の中では大したこでは無いのだけど…。
今立たされている私の現状は、無視をしたところで収まりそうに無い。

それは…。



さん!今日こそ…サクサク吐いてもらうわよ!!覚悟なさい!!」


突然帰ろうと校門付近に居た私に、そう言い切った女子生徒が行く手を阻んだ。
その後ろには数人の生徒が固まっている。
「そうよ、逃がさないんだから〜!!!」とか口々に言っている。


(五月蠅いな〜…また始まった…)


私は金切り声でまくしてる女子生徒を見てうんざりとなる。


「聞いてるの?私真剣な話をしてるのよ!!!」


般若顔負けの表情で女子生徒が、私に近づく。


(そんな大きな声出さなくたって…聞こえるってーの…ああ耳痛い…つーか凄い形相…般若も驚くって)


片耳を軽く押さえながら、面倒くさ気に女子生徒を見る私。
しかも何気なく酷いことを思ってしまったり…。


(性格悪いな…自分…)


ふとそう思い苦笑を浮かべる私。
でも取り敢えず、今はそんな反省をしてる場合じゃないので…女子生徒見る。


「あのね…そんな声出さなくても聞こえるよ」


思わず私は、女子生徒にそう言った。


「貴方が反応が無いから悪いのよ」


フン。
軽く鼻を鳴らして、女子生徒は偉そうにふんぞり返って私を見返す。


(別に…反省しなくても良かったかな?…かなり偉そうだし…)


ぼんやりと私は思う。


「で…毎日毎日…飽きもせずに…私になんの様なのかな?」


ヤレヤレと私は女子生徒に尋ねる。
いい加減毎日毎日、朝から帰り…特に帰りにこんな風に捕まるのは…ハッキリ言って面倒くさい。

かなり不機嫌そうに女子生徒を見ると呆れたような表情をした。


「だから…渋沢君と「若菜君と」つき合ってるって本当なのかしら?…ことと次第によっては…」」


眉間に皺を寄せて、女子生徒達は声をはもらせる。


(若菜?渋沢?…聞き覚えないし…)


「はぁ?」


女子生徒の言う人物に私は思い当たる節が無くて、間抜けな声で聞き返した。


「だれソレ?ココの学校の人?」


シーン。
私の言葉に場の空気が凍り付くのが、自分でも解った。


(ん?私何か変な事言ったかな?)


なんて思いながら、私は相手の次の出方を待った。
 



たっぷりと間を置いて…。


「「な…何ですって〜っ」」


キーン。
通常の2倍ぐらいの高い声で…超音波みたいな声を出した女子生徒が驚いたように私を見た。


(何よ…その人を物珍しい物をみるような目は…)


私は少しムッとする。


「「あの有名な渋沢君を(若菜君)を知らない?」」

「だから…何処の渋沢さんと若菜さんの事言ってるの?」


真顔で私は、女子生徒に言う。


「「東京選抜の!!武蔵森の守護神とU-14の若菜君よ!」」

「知らない」


キッパリ。
即答で答える私。
女子生徒達は、鳩が豆鉄砲くっらた顔をして私を見る。


「「嘘でしょ…」」


かなり女子生徒達は焦っていた。


(そんな目で見られたって…知らないモノは知らないし…)


しげしげと私の顔を見て、女子生徒がためらいがちに…口を開く。


「まぁ〜…貴方の言うことを信じてあげても良いけど…」

「そりゃどうも。じゃーさ、もう止めてくれんでしょ?」


私はすかさず切り返した。


「それは…無理ね。まだ貴方の疑いが晴れた訳じゃないわ」


ビシーッ。
私の目の前に人差し指を突き出して、女子生徒が言う。


(まだ…あんの?つーか、指さすなよ…)
 

心の中で愚痴る私。


「アレは…どう説明するって言うのかしら…」


女子生徒が溜息混じりに、ある方向を指さす。


(ん?あれ…?)


私は女子生徒が示す方向に視線を巡らせた。


(げ…っ)


思わず視線の先を見てゲンナリとする私。


〜っvv」

さん!!」


私に向かって手を振る、背の大いのと小さい…つーか可愛い系の男が目に入る。


(頭痛の種パートU…)


私は心底そう思った。


「帰れストーカー」


私は出会い頭にそう言い切る。


「はははははさんは、照れ屋だな」

「照れなくても良いよv」


堪える様子も無く、笑顔で見事私の毒は相殺された。
私はめげずに次の言葉を紡ぐ。


「何故私の名を知ってる…というか…誰なの貴方?」


訝しげに見る私。


「渋沢です」

「若菜結人だよ」


すぐに返事が返ってくる。


(今更名乗られたってね〜)


私は疲れを感じながらもサッサとこの戦い(笑)を終わらせようと口を開く。


「あの〜、私の何処を気に入ったかしりませんけど…私つき合ってる人が居るんですけど…」


が…。 
2人はまったく私の話を聞いていない。


「髪綺麗だね。俺がもっと可愛くしてあげるよ♪ヘーアメーク得意だし」

「今度、どっか遊びに行こうさん。お弁当作るよ俺…料理得意なんだ」


(かみ合って無いし…)


日本語通じるのか?と真剣に悩みそうになる私。


「もしも〜…人の話聞いてます?」


私は渋沢さん若菜さんの両名に、苦笑混じりに声をかける。
が2人は言い争いに夢中なのか、私の声が耳に届いていないようだった。


(話聞けよ…)


はぁ〜っ。思わず溜息。
困り果てたように、私は女子生徒達を見た。
が…。


「渋沢君格好いいvvvv」

「若菜君素敵vvvvv」


と完全に違う世界に旅立っていた。


(おいおい…そんなんで良いのか?私に文句を言っていた元気は何処に行ったんだ?)


私はかなり苦笑する。
好きな男の前たって…これは変わり過ぎだと思ったからだ。


(先まで…般若だったのに…変わりすぎ…詐欺師も腰抜かすってーの)
 




(どうしようかな…話し長そうだし…帰るかな)

とそこに…。


〜っ。つったく何処に居るんだ?」


苛々とした口振りで私を捜す声がふいに聞こえる。


(一馬だ…)


私はそう感じると思わずその人物の名前を叫んだ。


「一馬〜っ」


私の叫びに、先まで私を無視していた2人が反応した。


「な…一馬!?」

「真田?」


若菜さん及び渋沢さんの声がはもる。
しかもかなり驚いている。


(一馬の知り合いか?私はすぐにそう感じた)


それと同時に、この状況に陥った原因が分かった。

それは…
私の彼氏である真田一馬の応援に行った時に、そう言えば…接触したことを…

(はははははは…でもそんだけ何だけど…世の中って…解らないな…)


私はそう思いながらも、私を救ってくれるであろう一馬にすかさず声をかける。


「一馬〜良い所に来たよ…」


そして私は思わず、現れた一馬の腕にしがみつく。


「な…人前で…そういことするなって…恥ずかしいんだから」


一馬は顔を赤くして私に言った。


「第一が“つき合ってるのばれたら…女共が五月蠅いから、内緒にしようね”って言ってたのに…どうしたんだよ」

「そうなんだけど…何かね〜変な事に巻き込まれまして…」

私は乾いた笑いを浮かべて、一馬に言った。


「何だソレ?」


一馬は解らないと言いたげに、私を不思議そうに見る。


「ん〜っ。掻い摘んで言うとだね…そこの2人のファンに変な勘違いをされた挙げ句…その2人にほぼ毎日…帰りに待ち伏せされてだね…ようするに…大変だった訳なのさ」


人のことを指摘しながら、私は渋沢さんと若菜さんを思いっ切り指さす私。


「そこの2人?」


一馬は今更ながら、私の示す方に目を向けた。


「渋沢…それに…結人〜!!!!何でココに?」


知り合いなのか…一馬は、両者をを見て驚きに声を上げる。


「「それを聞きたいのはコッチの方だ」」


私によって蚊帳の外に追いやられていた渋沢さんと若菜さんは、声を揃えてそう言った。
(おや…息ピッタリじゃん)などとどうでもよいことを思う私。 


「だってな〜」


聞かれた一馬は私に目で合図を送る。
私はその意味を察して、頷く。


は…俺の彼女だし…つき合ってるし…」


照れくさそうに一馬はボソボソと言った。


(そんなに…照れなくても…だけど、そこが一馬も良い所なんだけど)


私は毎度ながらそう感じる。


「「な…っ何だと〜!!!」」

「そんな驚くなよ…」


一馬は溜息混じりに呟く。


「マジで?」


若菜さんが真顔で私の顔を見る。


「本当。それに…人の話を聞いてなかったでしょ」


私は疲れた顔でそう言った。


「「嘘…」」


両者肩を落として、動かなくなった。
それを見て私は今度は女子生徒達を見る。


「ね。知らない人だったでしょ…理解してくれた?」


私の問いに頷く女子生徒達。


(よし…コレで平穏な生活が戻ってくるよ〜)


その様子を私は満足そうに見た。


「んじゃ〜一馬帰ろうか」

「お…おう」


私の言葉に一馬は短く返事を返した。




五月蠅い連中を置いて、私と一馬はサッサと家路に着くべく…歩いていた。
そして…しばらくして、ふいに一馬が口を開いた。


「な〜っ…

「何?一馬」


目だけ一馬に向けて私は聞き返す。


「本当に良かったのか?お前、“騒がしいのとか嫌い!平穏な日常をダラダラ暮らすのがベスト!”て言い切ってたからよ〜っ」

「あの連中に追い回されるくらいなら…ましだしね」


私は心配そうに尋ねる一馬に、言い切った。


が言うんなら…俺は別に構わないけど」

「なら良いじゃん。困るの私だし…何とかなるって」


私は今だ心配そうな一馬に、笑顔でそう答えた。




お陰様で、2人のファンや2人に追い回されなくなって無事に過ごしているけれど…。

「ちょっと…さん、真田君とつき合ってるって本当なのかしら?」


やっぱり…私の平穏な日々は、当分戻りそうに無い。


END
2001.11.13  From:koumi sunhara 


★後書きと言うなの、言い訳★

4444HITIの京斗様へ
京斗様大変お待たせしました。
リクエストにちゃんと、応えられたでしょうか?
と言うか…やりすぎ…かな(汗)
渋沢さんと若菜さんが…哀れすぎな気が…あわわわわ。
一馬君が…偽物臭いし…(汗)
ちゃんと、細かくリクを頂いたくせにショボくて…。
しかもかなり待たせてしまいまして…本当にもし分けないで
す…本当に。
こんなのですが…また、機会があればまたリクエストなど、
頂けると幸いです。
BY:すのはら江美


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