切手のないラヴレター
朝、ポストに切手のない手紙が一枚入っていた。
それは新聞紙に隠れるように入っていてひらりと落ちた。
拾ってみると宛名は私宛・・・
“竜崎 桜乃 様”
と、大きく書かれている。
裏を見てもどこを探しても差出人は書かれていない。
でもその封筒は私の大好きな色で字にもなんとなく見覚えがある。
“誰か”なんてすぐにわかってしまった。
切手がないのだから直接、郵便受けに入れたものだろう。
「直接渡してくれればいいのに・・・」
なんだかあなたらしくてちょっと笑ってしまった。
しっかりと閉じられたその封筒を丁寧に開ける。
中には同じ色の二つ折りにされた便箋が一枚。
それを開く・・・
“Dear”とお決まりのフレーズから始まるその手紙・・・
内容はすごく簡単なもの・・・。
中央に大きくたった一言
“大好き!”
それだけなのにそれだけでうれしくて泣きそうになった。
どんな想いでこのレターセットを選んでくれたんですか?
どんな想いでこの言葉を書いてくれたのですか?
どんな想いで・・・このポストに届けてくれたのですか?
もしかしたら世界で一番短いラヴレター・・・・
でも世界で一番・・・素敵なラヴレター・・・
あなたの愛が伝わって・・・うれしくて泣きそうになった・・・。
でもやっぱり・・・あなたらしいと笑ってしまった。
すぐに返事を書こう。
もちろん、切手は貼らずに。
ポストではなくて直接あなたに・・・届けに行こう・・・。
END
〜管理人の独り言〜
初めての桜乃ちゃん視点で・・・・
そしてやっぱりあなたは誰やねーん(叫)
全然っぽくないな〜(反省)
ちなみに相手は勝手に想像してくれてけっこうです(笑)
いい加減な管理人です・・・。
ごめんなさい!!
読んでくださりありがとうございます。