祝日→←平日
−祝日−そんな響きだけで朝からなんかワクワクしてくる。
一日寝ていても怒られることはないし練習はちょっときついけど大好きなテニスを一日してられる!そしてなんと言っても学校がないのが一番嬉しい!
もうそれだけでお休みは楽しすぎ。
今日もそんないつもと変わらない祝日を過ごすはずだったのに…。
なんでだろうね?君と出会ってから違う自分がいるんだよ。
朝だって部活に行くまでゆっくり寝る予定だったのにいつも通り学校に行くのと同じ時間に起きちゃった。
なーんか気力がないし部活に言って大好きなテニスをしていれば気分も変わるかと思ったけど身が入らない…みたいにゃ…?
「エージ先輩、調子悪いんすか?」
にゃんてモモに言われる始末だし。
練習が終わってみんなとする他愛もない会話もいつもなら楽しいはずなのになんだかつまらない…。
君と会えないだけで全てが空回りでつまらない。
一目見たくて足が勝手に向かうところは女子部のコート。
「エージ…今日は法事だって竜崎先生もお休みだったでしょ?」
一緒に来てくれた不二が呆れたように突っ込む…はい、忘れてました…。でももっと早く言ってほしい…
「明日まで我慢だね。」
「うにゃ〜」
微笑む不二の隣で意気消沈…。
不思議だね…おれの気分を君が左右する。ねぇ?君は知ってる?
なんか気分がすっきりしないまま今日は寝て …せめて夢の中で会えたらいいな…にゃんて願って…明日の平日に期待する…
その日の朝は飛び起きて急いで準備!お気に入りの歯磨粉で歯も磨いたし靴も履いたし忘れ物もなし!(だと思う…)
「行ってきまーす」
大声で叫んで少し早いけど学校へ向かう。
君に少しでも早く会いたいから…ただそれだけのために…でもオレにとってはすごく重要ポイント!
校門近く特長的なながいおさげが揺れてるの発見!ドンピシャ!今日は絶対ツイてる!
にゃんて勝手に決め込んで急いで君に駆け寄る!
そんなおれにすぐに気付いてくれた君。
「菊丸先輩、おはようございます!」
なんてやわらかく微笑んでくれる。
「にゃ〜…桜乃ちゃんに先に言われちゃった…」
先に言いたかったのににゃー…残念そうな顔を向ける。
「えっあのっ…あっごめんなさい!」
慌てて謝るところが君らしい(笑)でもこの意味がわかってないんだよね?思わず吹き出す。完全困り気味な表情。かわいいなーなんて思ってみたり。
「にゃは。いいよん!次は負けないから。」
学校は嫌だけど、授業は眠いけど、なんの変哲もない平凡な毎日だけど…ねぇ、君は知ってる?
君に会える、話ができる、笑顔が見れる。そんな平日がおれだけの最高の祝日!
「あっそだ。桜乃ちゃん。こちらこそおっはよ〜ん!」
遅れた挨拶にもう一度微笑んでくれた君におれも笑顔を返す。
end
From: Waka Kagura〜管理人の独り言〜
読んでくださってどうもありがとうございます。
つたない文章ですみません・・・。
一応菊→桜です。楽しんでもらえればなによりです!ほのぼのというか菊の一生懸命さが伝わってくれればうれしいです・・・。