●  それが一番似合う ●
きっと其れは呼び水と言うのだろう

俺はただの運び屋で、仕事で人に手紙とか物を届けるのが仕事だ。
だから、届けるものに興味を持たず、ただ事務的に仕事をこなしてきた。

それが当然のことであるし…有る意味公平を保つためには必要なことだった。
友達はそんな事をしている所為か、正直ほとんど居ない。
寂しいと思わないことは無いことは無いけが、仕方がないと思う。

そんな俺が、面倒事に巻き込まれる何思いもしなかった。


それは、何時ものように、仕事をして居る時だった。
今回だって“夢原のぞみ”と言う人物に手紙を預かったにすぎなかった。

手渡せば終了。
普段通りに仕事が終わるはずが、気がつけば俺は彼女達と共に居る事になった。
この事は、今でも不可抗力だと思うけれど…だけど、今は悪く無いと思っている。
きっとのぞみのお陰なのかもしれない。

はじめて出会った時から、変わっていて、おっちょこちょい、お調子者、ドジで……それでいて明るくて前向きで。
取り柄なんてなさそうで…むしろ欠点が目立っているけれど、不思議と側にいて安心できる。
真っ暗闇に灯る、光のように優しく明るい。
その時ふと分かった事がある、場を和ます事が彼女の夢原のぞみのその人の取り柄なんだと…そう思った。

だからだろう…彼女の周りは人が自然と集まる。
皆のぞみより優れてる者ばかり。

普通だったら反発しあいそうな、組み合わせが集まる。
でも…のぞみが居ると不思議とバラバラが一つにまとまる。

のぞみが人を引き寄せて…そして気が付けば共に居る。
今の俺のように。

シロップとしての自分と…人間シローとしての自分。
途端に騒がしく、世界が急に明るくなる。
そう思いめぐらせながらも…。

「まぁ…色々巻き込まれるけど…」

少し愚痴が零れることがあるけど。
増えてゆく、人との関わりと優しさと暖かさ…こんなに、世界は暖かい。


おわし

2008.6.13.From:Koumi Sunohara
★後書き+言い訳★
活発な3のお題で、プリキュア駄文。
web拍手にて2008.4.28〜掲載していたモノです。
不意にはまったプリキュア5。
シロップの素直じゃない姿が可愛いですね。
初々しいなぁ〜。
そんなシロップの魅力が出てるかは分かりませんが、楽しんでいただければ幸いです。



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