闇に挿す一筋の光
一人は辛く悲しい。
それに気がついたのは、仲間と呼べる人達に巡り会うことができた時に気がついた。
本当に唐突すぎるけれど、本当にすばらしい出会いだったと思う。
少し前の私は、女優を目指して黙々と頑張ってていた。その時の自分は、友達なんて仲間なんていらないって思って突き進んでいた。
自分の事を分かってくれている両親が居れば、自分は頑張る事が出来ると信じて。
実際、芸能界はお人よしでは上に行く事などできないし、そんな人間はのし上がる者の恰好の獲物だ。
だから孤独だと言われよとも、自分の信念だけで進むしかない。それが現実。
そんな私は、やはり同世代から疎まれる存在だった。
クラスメートの中から友人と呼べる存在は出来なかった。
芸能界に身を置く事もあって、同世代のクラスメートと話が合わないし、部活なんてやってないからなおさらで。
けれど、そんな私に竜巻のように夢原のぞみさんが現れた。
普通じゃなくて、異質な私にのぞみさんは昔からの友達であるかのように話し掛けて、気がつけば一緒に居るようになった。
先輩なのに先輩らしくなくて、おっちょこちょいで、けど憎めない人。一緒に居て居心地が良い不思議な人でした。
そして初めはよく分からない内に、のぞみさんと仲良くなって…そのストッパーのりんさんとも仲良くなって…二人がプリキュアなんて戦隊モノのヒーローみたいなことをしてて…私もその一員になっていた。
(何で?どうして?)
そう思ったことも屡々あったけど、その度に何時も一生懸命で全力なのぞみさんを見ていたら、「それも良い経験かもしれない」何て思えて、不思議と受け入れることが出来た。
家族じゃない誰かと笑い合い。
学校で他愛のないおしゃべりをして。
ごく普通の中学生の日常のような日々が不意に私に訪れる。
その間にもプリキュアになって、平和を守る事になったりしたけれど、それでも不思議と嫌じゃなくて、嬉しくて誇りに思う。
その関係で、生徒会長のかれんさんにこまちさんも、のぞみさんパワーでプリキュアに引き入れちゃって、あっと言う間に仲間が増えた。
不思議な人。
きっと有り得ない組み合わせだって、有り得るものにしてしまう…無限大の可能性を持っているんだと思う。本人は気がついてはいないでしょうけど。
大いなる希望の戦士キュアドリーム。
本当にのぞみさんにぴったりな気がします。
暗闇に照らす小さな光のようだから。
私に仲間と言う希望の光をくれたから。
だから…私も何時か誰かの希望の光を照らせれば良いと思う。
私はのぞみさんのように出来ないけれど…私の歌で元気になることが出来るなら。
例え女優の道とかけ離れていようと、歌いたいと思う。
大事な人達の為に。
おわし
2008.5.26.From:Koumi Sunohara
★後書き+言い訳★
プリキュア5、うららちゃん駄文です。
web拍手にて2008.5.26〜掲載していたものです。
お楽しみいただければ幸いです。
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