信頼しあえる
−道無き道に灯る灯火の様に−

昔は色々あって…。
家族のことやすぐ上の兄の事とかで、訳も無く悩んだりもした。
家族全員が美形で…違う自分の悩んだりもした。

友達も家族が関わると、腫れ物触るみたいでよそよそしくて…。
高校に上げればソレは益々強くなった。

坂本様と呼ばれて、兄の身代わりのように呼ばれて…線引きされる生活。
諦めに似た思いに、自分でも切なくなった。

けどね世の中ってそんなに捨てたものじゃ無くてね。
捨てる神有れば拾う神が居るように…。
俺にも信頼できる友人が出来た。

亨と裕次郎。
藤森学園の姫の二人でクラスメート。
大変である姫の仕事を真面目にこなす、二人だ。

姫なんてさ、好きでする人少ないよね。
女装して…アイドルみたに振る舞って。
自分の時間を減らすのだもの。

線引きされてる俺も感じる壁を、彼らだって感じてる。
一人の男として見られない…あくまで疑似恋愛対象の姫としてしか見られない。

だからって事もあるのか、俺れらは似てることも有って…分かり合うこともあったりで良い友人関係だと思う。

生徒会選挙の時、御鷹が俺に言った言葉に喰ってかっかってくれた二人。
でも俺は、自分に対して言葉より…亨と裕次郎が文句を言われる方が嫌だと思った。

そう二人に言えば、姫スマイルと違う優しい笑顔で「当然だろ」と笑った。

「大事な人に嫌なことを言われれば誰でも嫌だ」

「そうそう。だから俺達も秋良に対しての御鷹の態度にムカッときたから言い返したんだぜ」

「「だから俺らも秋良の気持ちも当たり前の事!!」」

「と言う訳で、絶対秋良を勝たせるからな」

「大船に乗った気持ちでさ。何せ切り札があるしな」

笑って言い切る二人に俺は、家族といるような安堵感に包まれた。

「うん。俺も精一杯頑張るよ」

そう答えて俺は、流されてやろうと思った生徒会長への道を頑張ろうと思った。
信頼しあえる友と共に。

まぁ切り札が、俺も姫みたいな格好をするなんて思っても見なかったけど。
それでも、考えがあって…俺を思っての事だから。
信じる事が出きるんだよ。

だからこれからもこの関係が続くことを願わずには居られないんだ。


おわし


2007.9.3. From:Koumi Sunohara 


★後書き+言い訳★
プリプリ秋良くん駄文です。
ちょっぴり凹み風味な秋良君です。
ちなみに時間軸は選挙ちょい前ぐらい。
ひとまず楽しんでいただければ嬉しいです。
ちなみにweb拍手にて2007.7.18〜掲載していたモノです。


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