1+1=?
−未知の可能性を生む出す式−





僕の周りには個性の強い人達で溢れている。
シゲさんは勿論、翼さんだって渋沢キャプテンや藤代君も色々な面で個性が強い。

まだまだ上げればキリが無いから上げないけれど、兎にも角にも僕の周りは個性派揃いだったりするんだ。
その中でも僕は不破君が一番個性的だと思っていたりする。

ああでもその個性的と言う表現は適切じゃないかもしれないなぁ〜…何て言うのかな…不思議なイメージ。
そう…不破君は不思議な人だ。僕は断然そう思う。
それをもしも周りの友人知人に言ったなら…。

「将…それを言うなら変わり者だろ」

と盛大に顔をしかめて言われるだろうなきっと。
あまりに予想の付きすぎる事態に僕は人知れず笑みを漏らした。



そう不破君に言わせる僕は彼にとって不可思議な存在なんだそうだ…。
僕自身はなんら特質すべきモノのない平凡な人種だと思うのだけど…彼はの中では違うらしい。

(僕にとって不思議な存在である不破君二人合わせたら…何が生まれるのだろう?)

不意に浮かぶ疑問。
僕は思いきって不破君に直接疑問をぶつけることにしたのだった。




部活帰りに、二人で歩き…世間話の合間に僕は疑問をぶつけることにする。

「ねぇ不破君質問して良い?」

「何だ藪から棒に」

少し驚いたような風情で、言葉を紡ぐ不破君に僕は続けて言葉を紡ぐ。

「僕と君を足したら…どんな風になるんだろう?」

そう告げた僕に彼は理由を聞かずに、“ふむ”と何やら考察モードに入りながら不破君は言った。

「もしかしたら0であったり…3や4になるのかもしれぬな」

結局…僕と不破君を足したら何が生まれるかは、今はまだまだ謎のままだけど…。

(何時か何になるのか分かったら、良いな〜)

なんて僕は切に願うのだった。


おわし


★後書き+言い訳★
不破君と未知数の将君…本当に何が出来るかな?
という素朴な疑問を書いたものなのです。
まぁ故に結果は皆様一人一人の胸の内と言うことで書くのは控えました。
それでは、少しでも娯楽になったのなら幸いに至ります。
ちなみに2005.9.26web拍手掲載作品です。


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